思想・活動・発言
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「対米ケツナメを右だと考える馬鹿右翼と、護憲平和を左だと考える馬鹿左翼」を批判している[16]。

1990年代はリベラルを名乗っていたが、2000年代になると天皇主義に基づく思想も展開する。「解放的関心の強烈な〈左〉と、条理によって条理の限界を見極める〈右〉は、論理的に両立可能」と主張する[17]。

誤った右翼思想をもつと自らが定義した政治家に特に厳しく、「政府に逆らう者は反日分子」と発言した柏村武昭に対し、このような発言をする政治家を取り除くことが真の右翼であるとした。また小池百合子をアメリカ合衆国に何も条件をつけずにテロ対策特別措置法を延長したという理由で売国政治家とした。小泉内閣に関しては、その中期までは非常に好意的であり、メディアでも度々称賛してきた[18]。ただし2006年頃から竹中平蔵の主導した市場原理主義を厳しく批判している。[要出典]

日本国憲法については改憲論者である[注釈 1]。憲法改正をして、重武装化&対米中立であるべきであるとする。ここでの重武装とは対地反撃能力を中核とする抑止力としての反撃能力のことである。具体的には航続距離の長い爆撃機や長距離ミサイルを持つことで、激しい地上戦に持ち込まれないためにこそ重武装化すべきであると主張する。「重武装化&対米中立」化のためには、

アメリカ合衆国の機嫌を損なわないようにするにはどうするべきか
アジア諸国の疑惑や懸念をどう取り除くか
憲法改正に必要な国民意思や、重武装を制御する頭脳(民度)をどう形成するか
などの障害を克服する必要があると主張する[20]。また、押し付け憲法論は誤りだと主張する[21]。

田原総一朗に対しては批判的で、2019年4月のAbemaPrimeにおいて「何のために朝生やってきたんだよ」と切り捨てた発言をしている[22]。かつては『朝まで生テレビ!』の出演者から番組進行までの全てをプロデュースしており、田原の降番を主張したと述べている。

徴兵制度
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徴兵制度について、大韓民国で施行されている大韓民国国軍の徴兵制度に対して好意を寄せている[注釈 2]。安藤美冬との対談において、宮台の教え子であるイ・ヒョンソクの「社会化→脱社会化→再社会化」という言葉を引用した上で、徴兵制を評価し、日本でも「ネット上で「許さん!」と噴き上がる」人間に対する「処方箋」として徴兵制を導入するのは有効ではないかという趣旨の発言をしている[23][注釈 3]。

宮台は、日本に徴兵制度を導入するのは現実的に不可能であるとするが、徴兵制度があると自分が、あるいは自分の子どもが、戦地に送られる可能性があるので、シビリアンコントロール(文民統制)のあり方をちゃんとチェックしよう、そのためにちゃんとした政治家を選ぼうという意欲が非常に強くなる。それが政治参加意欲の大きな原動力になると主張する。