『列王記下』の記述を単純に読む限りでは、子供たちが「עלה קרח」(新共同訳:「禿げ頭、上って行け」)と言ってエリシャをからかったのは、彼の外見上の特徴を見たからだと受け取れる。だが、一部の注釈家たちによれば、子供たちはエリシャが自分たちの町の収入源をהקריח(禿げさせた、不毛にした)から、このような野次を飛ばしたと解説している。つまり、エリシャによって水を清められるまで、エリコの住民は彼らの町から水を買っていたというのである。また、エリシャの業績が忠実に『列王記下』の記述に反映されているならば、彼がエリヤと死別したのはまだ青年期の頃であったと推定される。よって、その直後に浴びせられた子供たちの野次は、彼の容姿には関係なかったとも考えられるのである。


本当ですかね……