2年連続V逸に終わったソフトバンクが、オフの大型補強を予告した。11月30日、福岡市内のホテルで行われたスポンサーパーティー。後藤芳光球団社長兼オーナー代行(59)は「(オフの補強と言えば、FAや外国人。これはチームに刺激をいい形で与えてくれるみなさんです。今年も積極的にやっています」と、恒例となった壇上でのプレゼンで熱弁。スクリーンに映し出された3選手のシルエットを見ながら会場に集まった支援者に訴えかけた。

 シルエットの3人は、日本ハムからFA宣言した近藤、阪神退団のガンケル、去就が注目されるロッテ・オスナのもよう。「今、GMの三笠くんが鋭意活動中で、間もなく結果が出ると思います」と自信満々に手応えを明かした。

 屈辱的なシーズンだった。優勝マジックを1としながら最終戦を落とし、オリックスに逆転Vを許した。パーティー冒頭、ビデオメッセージを送った孫正義オーナー(65)も例年に比べ、声のトーンは低かった。「今シーズンは2位で終わりました。残念でしたね。まあギリギリで最後の最後まで1位でいけるんじゃないかと期待しておったんですが、ほんとに残念でございました」。1位以外は敗者の哲学を持つ孫オーナーにとって、2年連続のV逸は屈辱以外の何物でもないはずだ。

 この日午前は、球界初の4軍設立を正式発表。夜はなりふり構わぬ大補強を予告した。ありとあらゆる手段でV奪回、そして常勝再建を目指す。球団トップの強い決意を現す1日となった。【佐竹英治】

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