サッカー界への影響力が指摘されている旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が、国際サッカー連盟(FIFA)にも深く食い込んでいたことを現地メディアが伝えた。

 旧統一教会は欧州や日本から強豪クラブを招いて国際大会「ピースカップ」を開催するなどサッカー界との蜜月関係も指摘されている中、韓国紙「新東亜」はナンバー2だったとされる郭錠煥(カク・ジョンファン)氏のサッカー界への影響力を改めて報道。郭氏が務めた多くの要職を紹介する中で「韓国プロサッカー連盟会長や、国際サッカー連盟(FIFA)の戦略委員も歴任した」と伝えた。

 FIFAの戦略委員会は世界のサッカー界の重鎮によって構成され、ゼップ・ブラッター会長の時代には自身のほか当時欧州サッカー連盟(UEFA)会長を務めていたミシェル・プラティニ氏や、2010年南アフリカW杯でスペイン代表を率いて初優勝に導いたビセンテ・デルボスケ氏らなどが入っていたことがある。郭氏はその要職を務め、FIFA内部でも幹部や重鎮たちとのコネクションを構築していったとみられている。

 旧統一教会では、創始者の文鮮明氏が機関誌で「オリンピックも、FIFA(国際サッカー連盟)も、サッカー競技も、私の手で消化(支配)するでしょう」と過去に宣言しており、サッカー界の〝支配〟を目論んでいたと指摘されている。こうした背景もあり、郭氏がFIFAの中枢に食い込みズブズブの関係を築こうと目論んでいたようだ。

 旧統一教会とFIFAとのただならぬ関係は波紋を広げそうだ。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/232520

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