尾野さんは事件当時、犯人に襲われ重傷を負った後、結束バンドで手を縛らされた職員に「携帯電話を取ってほしい」と頼まれた。尾野さんは携帯電話を探し出し、職員に渡したことで、警察への通報につながったのだという。

自身も死に至るかもしれない、また犯人が戻ってくるかもしれないという凄まじい状況の中、尾野さんは携帯電話を探しに行った。

もし私ならどうするだろう。動画を観た後、そう思わざるを得なかった。同じような行動が取れるのか。自分には無理かもしれない。情けないながらもそれが正直な思いだった。