社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は6日、2022年度社会人野球表彰(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社共催)の受賞者を発表し、ENEOSで高卒2年目の20歳、度会(わたらい)隆輝外野手が、最多本塁打(7本)、最多打点(21打点)と外野手部門のベストナインの「3冠」に輝いた。

【これが都市対抗王者 ENEOS対日本新薬を写真で】

 表彰は、都市対抗大会と日本選手権、全日本クラブ選手権、優勝チームに日本選手権の出場権が与えられるJABA主要11大会の成績を基に選考した。最多本塁打は10年に個人記録の表彰が制定されて以降、「6本」が最多だったが、度会外野手が最優秀選手賞の橋戸賞を獲得した都市対抗で4本塁打を記録するなどし、初めて更新した。首位打者賞は、吉岡郁哉外野手(王子)が打率4割7分1厘で初受賞した。

 投手部門では、ENEOSの柏原史陽(ふみあき)投手が最優秀防御率賞とベストナイン(投手)の「ダブル受賞」。最多勝利投手賞には、13試合で6勝を挙げた片山雄貴投手(Honda熊本)が輝いた。

 ベストナインは、10人のうち9人が初受賞となった。都市対抗で9年ぶり12回目の優勝を果たしたENEOSから、最多5人が選出。柏木秀文捕手は33歳、指名打者の山崎錬内野手は31歳で、ともに初受賞した。多木裕史外野手(トヨタ自動車)は5年ぶり3回目の受賞となった。

 日本野球連盟特別表彰には、10月に台湾で行われた第4回U23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)で、3大会ぶり2回目の優勝を果たした日本代表が選ばれた。表彰式は13日に東京都内で行われ、その様子は毎日新聞ニュースサイトの特集ページ(https://mainichi.jp/ama-;baseball/ceremony2022)でライブ配信する。【浅妻博之】