南野拓実「昨日は間違いなく、自分の今まで生きてきた中で最悪な日だった」と振り返った。

南野は、森保監督がPKのキッカーを立候補制で決めることをその時まで知らなかった。しかし、延長戦で決着がつかず、全員で集まったものの、自ら手を挙げる選手は現れない。5秒ほどがたった。

「じゃあ、俺が行く」


試合後、スタジアムからチーム宿舎へ移動するバスに乗る直前、森保監督から声をかけられた。

「PK、1番に蹴ってくれてありがとう」。感謝の言葉はさらに続いた。「大会では大変な役回りになったけど、嫌な顔一つせず、チームを支えてくれてありがとう」。

監督の言葉に答えようとする顔はぐしゃぐしゃだった。
「PK外して、すみませんでした」