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小中高と選抜歴ゼロ、全国とも無縁だった伊東純也(ゲンク/ベルギー)がスカウトの目に留まったワケ

マリノス・ジュニアユースに落ちた純也少年は、中学での3年間、地域の少年団『横須賀シーガルス』で活躍。高校には「家から通える」という理由で、逗葉高校に進学します。

小学校、中学校、高校と全国大会に無縁だった純也少年ですが、この高校時代に転機が訪れます。

インターハイ予選の初戦で、逗葉は不運にも全国レベルの強豪、桐光学園と対戦することになりました。結果は1-6の大敗。しかし、この試合で伊東純也の名前が関係者の間で知られることになります。
母の由香さんが補足します。
「たぶん、純也が桐光にいたらベンチ止まりで試合に出られなかったでしょう。そうしたら、スカウトの目には留まらない。あまり強くないチームにいたからこそゲームに出られて、活躍できたわけです」

声をかけられたいくつかの大学の中から、伊東選手は神奈川大学への進学を決めます。このときの理由も「家から通える」だったとか。つまり伊東選手は、22歳になるまで坂だらけの浦賀で過ごしました。それもまた、武器である快足を鍛えることにつながったのかもしれません。