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少し調教師試験について話をさせていただきますと、この試験は設問に対して記述で答える形式となっています。

大きく分けて3つの分野から出題されるのですが、競馬法規や労働基準法などの法規関係、馬術と調教法、そして馬学、獣医学、そして衛生学といった全般にわたる分野となっています。

各分野からそれぞれにいくつか出題され、記述式で全部で20問以上設問があるので、それを60分以内で答えなければなりません。ですから、本当に時間が足らないんです。

今年は難しかったという声もあるようですが、僕自身の感覚としては、基本的な問題が多かった一方、設問そのものが今年は多い感じで、例年以上に時間的な余裕が全くなかったです。

その内容では、例えば施行規定において定める調教師免許の取り消しの条件であるとか、あるいは競走馬の拒否用件なども出題されていました。

あとは、馬術関係からの出題が多かったという印象があります。馬の重心に関する設問があったんですが、個人的にはそれがいまひとつ上手く答えられませんでした。

それと、以前ここでお話をした法定伝染病に関する設問があったんですが、これはおかげさまでしっかりと答えることができましたよ。他では、栄養素でマグネシウムや亜鉛の効果という設問がありましたね。

それと、我々の間では“競馬クイズ”と言われている問題が毎年あるんです。過去で言えば、ハットトリック産駒で海外G1を勝った馬の名を答えなさい、という問題もありました(※)。

※…ハットトリック産駒で最初にG1を勝ったのはダビルシム(11年にG1を2勝)。その後はキングデビッド、サパタなどがG1を勝っています。

そして今年は、トレヴの父とその父を聞いたり、ロードカナロアが昨年香港スプリントを連覇しましたが、もう1頭海外同一G1を連覇している日本馬は、という問題や、あとは昨年キズナが日本の3歳馬として3年ぶりに凱旋門賞に挑戦しましたが、3年前に挑戦した馬は、という問題もありました。海外に関する質問が多かったように思います。
https://sarabure.jp/articles/30001