デビュー27年目-。名手がムチを置く。調教師を志したのは今年の初めだった。

「騎手を続けるモチベーションを調教師になる魅力が上回った。騎手として一昨年がキャリアハイ(JRA134勝)だったように何の不安もなかったし、モチベーションが下がったわけではないよ。
ただ、新しい発見をすることが少なくなっていたからね。調教師の話を聞いていると、いろいろ発見があって面白そうだったし、調教師になりたいという思いが強くなった。だから、本格的に勉強を始めたんよ」

やるからには今年一発で受かる。そう心に決め、2月末から中学生以来の試験勉強に取り組んだ。

「自分の勉強したいことだし、苦じゃなかったよ。しんどいとかはなかった」

栗東トレセンの事務所や自宅で勉強に励む日々。平日の午前中は調教騎乗、週末には競馬騎乗がある。そんなハードなスケジュールも抵抗なく受け入れた。

「人生は1度しかないからね。自分のやりたいことをやらないと」

前向きに取り組み、毎年数名しか合格しない狭き門を1回目で通過した。

https://www.nikkansports.com/keiba/news/202212080000121.html


糞騎乗の数々はやっぱ勉強してたからやったんやな