注目されるのが契約の規模だ。近代野球では前例のない二刀流に加え、メジャー球界屈指の人気を誇る。ヘルナンデス記者が「今、大谷以外で球界に人気選手いる?」と言うほどだ。ヤンキースと9年491億円の契約延長で合意した“ジャッジ超え”の契約は間違いないと言う。

「ジャッジの契約は間違いなく超えるでしょう。500ミリオン(約682億6900万円)以上はいくんじゃないですか。年俸4500万ドルで10年契約を結んでも4億5000万ドル。5億ドルは超えるでしょうね」

 では、注目の移籍先は? ヘルナンデス記者は支払い能力のある球団が第1条件になると指摘し、ヤンキース、ドジャースの人気球団を挙げた。特に例年大型補強を敢行するドジャースはここまで“音なし”。今季まで2年連続でぜいたく税の基準額を超えており、大谷がFAとなる来オフを見据えてリセットさせたい狙いがあるとも指摘されている。

「来年ドジャースは狙いにいくと思いますが、どの球団も欲しがると思いますよ。ただ、どこが払えるか。候補はヤンキース、ドジャース、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス、ブルージェイズ、パドレス……。他に払えるところはありますかね?」

 果たしてどのような展開を見せるのか。米球界関係者は二刀流の去就問題に早くも熱い視線を送っている。