オコエを一言で表すとすれば「不屈の男」だろう。昨年11月末に左膝関節軟骨欠損症の自家軟骨移植術を受けた。
膝の故障によって現役引退に追い込まれた選手は数知れない。オコエも例外ではなかった。
今年の春先、回復具合を聞こうと電話した際には並々ならぬ覚悟の言葉が返ってきた。

 「手術をしても良くなるかどうかは分からない中で、選手生命をかけてやったんです。これからどうなるかわかりませんけど、自分はクビになるまでは頑張ります。もし、NPBでなくても独立リーグでもいいので野球を続けていたい。だって野球が大好きだから」

 過酷なリハビリに耐えて8月下旬に1軍昇格。6試合の出場にとどまった中でも、オコエが塁に出れば躍動感ある走塁にスタンドは沸いた。
関東第一時代から彼のプレーを見ているが、ファンを魅了するプレーは今も健在だと断言できる。

 週刊誌やネット上ではこれまでの言動など事実無根の記事を書かれて悩んだこともあったが、その度にはね返してきた。
いい意味でも悪い意味でも注目度は抜群。全てを力に変えて新天地で暴れてほしい。(楽天担当・長井 毅)

移籍する前にこういう記事を出して欲しかったよ報知