熊本県高森町が全町民に一律5万円給付 新型コロナと物価高騰に家計下支え

熊本県高森町は1日、新型コロナウイルス禍と物価高騰の影響を受ける家計の負担を軽減するため、全町民に一律5万円を給付するなど町独自の緊急経済支援を実施すると明らかにした。町によると、政府が全国民に一律10万円を配った「特別定額給付金」を除き、自治体の全住民への一律給付は県内初。

 5日開会の12月定例町議会に提案する2022年度一般会計補正予算に、関連事業費3億7014万円を計上。財政調整基金から全額拠出する。

 対象は1日時点で町に住民票がある全町民。全世帯に申請書を配布し、来年1月下旬以降に口座へ振り込む。年内の受給を希望する場合は、12月19~23日の午前9時~午後3時に町役場で現金給付する。町は「家計を下支えし、少しでも明るく新たな年を迎えてほしい」としている。

 この他、町出身で町外に住民票があり、専門学校や大学に在籍している学生にも1人当たり一律5万円を給付。経済支援として、福祉施設事業者と前年度の売り上げが50万円以上の商工業者には一律10万円、農林畜産業者には5万~20万円を給付する。(上杉勇太)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0ceaa033454719b43b2f0158ced57765e51700