>>513
人間だった頃から琵琶奏者であったが無名で、暮らしは貧しかった。ある日、博打狂いの夫によって一着しかない演奏用の着物を売られた事に逆上し、金槌で夫を殴り殺す。
そのままぼろぼろの普段着で客の前に出て、客から好奇の目で見られる中、強張って震える手で演奏したところその音色を称賛される。その為これ以降は演奏前に人を殺して、殺した指で琵琶を演奏する事に拘るようになり、実際にその演奏で、琵琶奏者としての評価を上げていった。