【巨人】7年〝待った〟オコエ瑠偉の獲得 「学歴重視」で指名回避の過去

巨人とオコエのラブストーリーは、7年前に遡る。第2次原政権が終幕した直後の2015年オフに 
開かれたドラフト会議で、巨人は立命大の桜井俊貴(今オフ戦力外=引退)を指名した。
ただ球団内の評価が高く、直前まで絶対的な1位候補だったのは関東第一のオコエだった。

「オコエがなんとしても欲しいんだよ」。世間が夏の高校野球に沸いていたころ、巨人首脳の視線は
抜群の身体能力を爆発させて甲子園で躍動する1人の高校生野手に集中していた。

 山下哲治スカウト部長(当時)は「オコエは甲子園で評価を上げた。評価を変えて(1位候補である)Aクラスになった」
と明言。球団幹部も揃って熱視線を送っていた。5年連続で外野手の支配下指名を見送っていたことや主力の高齢化
なによりも若手スター候補の不在…。オコエを1位指名する筋の通った理由はいくらでもあり、球団内では獲得への期待感が高まっていた。

 では、そこまで期待を寄せられながら、なぜ直前で指名を見送らざるを得なかったのか…。
当時は球団に激震をもたらした野球賭博問題の真っ最中。親会社の読売サイドから例年に増して厳しい
素行調査の指令が飛び、野球選手としての絶対能力だけでなく、〝学歴〟が重視された特殊な年だったのだ。

 1位指名の桜井は立命大、2位の重信慎之介は早大、5位・山本泰寛が慶大と、上位は軒並み〝名門大卒〟。
「二度と賭博事件のようなことは起こしてはならない。そういった球団の姿勢というものを示す必要があった」(当時を知る関係者)

https://news.yahoo.co.jp/articles/9a76a8cb925c5d60ac8f981af381e15658f98c5c