会心の近藤獲得に、オンラインで取材対応した三笠取締役GMの声も弾んだ。「彼に期待するところはすごくたくさんあります。来年優勝を奪回して、日本一になるところにおいて、来てくれたら重要なピースになると期待しています」。7年総額約50億円の超大型契約で誠意を示し、日本ハムをはじめオリックス、ロッテ、西武によるパ5球団の大争奪戦を制した。

 熱意が実った。交渉解禁日の11月11日に即日アタック。同21日には、藤本監督に加え、近藤と親交が深い長谷川1軍打撃コーチも交渉の席についた。複数回の交渉で、条件も当初の4年総額20億円から大幅に上方修正。背番号はかつての3冠王・松中信彦が背負った「3」を用意するなど熱烈なラブコールでハートを射止めた。