日本球界初の10億円プレーヤーは誕生するのか。「7年総額45億円」ともいわれるメガ契約でソフトバンク入りが決まった近藤健介外野手(29)の入団会見が14日、行われた。近藤は「やっと落ち着いて日々を過ごせるな、と。ホッとした気持ちがあります」とFA交渉に頭を悩ませたこの1か月間を振り返った。

 その一方で、今FA交渉では他球団を圧倒したメガ契約に「ギータさんよりもらっているわけないんで。ギータさんより高い(こと)は絶対にないです」と語気を強め、日本人野手史上最高額である柳田悠岐外野手(34)の6億2000万円超えを否定した。

 詳細については「ご想像におまかせします」とボカしたものの、これまで本塁打数のキャリアハイが2021年シーズンの11本、主要タイトルが19年(4割2分2厘)、20年(4割6分5厘)の最高出塁率という評価の難しいヒットメーカーに惜しみなく資金をつぎ込んだ〝ソフトバンク方式〟に球界が驚いた。

 この日、4年契約の3年目の契約更改(現状維持1億2000万円プラス出来高)を行った楽天・島内は来オフにFA行使の直訴をしたことを打ち明け「あの金額には気持ちが負けちゃう。毎年何のために頑張っているのか、年俸も上がらないのでモチベーションのところがでかいですね」と近藤のメガ契約が与えたインパクトに言及。プロ野球選手の金銭感覚をまひさせた〝近藤ショック〟の波紋の広がりを示した。

 そんな状況の中でささやかれているのが順調に行けば来年、国内FA権を取得するパ・リーグの大物、西武・山川穂高内野手(31)への気の早いソフトバンクの提示予想額だ。

 すでにホークスとはじっ懇ともいわれる山川へのメガオファーを、ある西武OBは「近藤を超えてくることは確実。来年、4度目の本塁打王を取って3度目の100打点をクリアすればチームの顔である柳田を超える10億円の年俸提示もあるのではないか。年齢的に7年は長いので、5年の50億円はありかも」と予想。日本球界初の10億円プレーヤー誕生の可能性を示唆したが、果たして…。

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