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調教師が県競馬組合を提訴 薬物問題巡る処分取り消し求める<岩手県>

岩手競馬で競走馬から禁止薬物が検出された問題で、県競馬組合から行政処分を科された調教師たちが処分の取り消しを求め、盛岡地裁に訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、岩手競馬に所属する晴山厚司調教師ら4人です。
この問題は2018年から2019年にかけ、岩手競馬の競走馬5頭から相次いで禁止薬物が検出されたもので、警察の捜査では「敷きわらから自然発生した可能性が高い」とされていました。
県競馬組合も「原因は不明」と結論付けましたが、規則に基づくとして5頭を管理していた晴山厚司調教師ら4人に対し「戒告」と、出走手当などを支払わない「賞典停止」の行政処分を科していました。
訴えでは、処分の根拠となった規則は「調教師の過失を前提とした」ものであり、「原因が不明である以上、過失を問うことはできない」などとして、「処分は違法」とし、早急な取り消しを求めています。
4人の代理人は「処分取り消しを求め去年審査請求を申し立てたが、棄却されたため提訴に至った」としています。
県競馬組合では「現時点で訴状を見ていないためコメントできないが、内容を確認して適切に対処していきたい」としています。