「12億円を贈与する」などの誘い文句で、高齢者が電子マネーをだまし取られる被害を未然に防いだとして、京都府警伏見署は、京都市伏見区のコンビニ2店の従業員に感謝状を贈った。

ファミリーマート伏見向島本丸店の森田裕子副店長(39)は11月4日、電子マネーを購入しようとした70代男性に理由を聞くと「12億円を贈与する」とのスマートフォンの画面を見せられた。
金を受け取るのに5千円の電子マネーが必要で「詐欺でもいいから手続きを」と懇願されたが、森田さんは「詐欺です。警察に見てもらおう」と通報した。

ファミリーマート竹田七瀬川店のアルバイト樋口晴一さん(19)は10月14日、「数百万円を振り込む」とのメールを信じて電子マネーを購入しようとした80代男性の被害を防いだ。樋口さんが特殊詐欺被害を防ぐのは、9月に続き2度目だった。

2人は、伏見署の西山亮二署長から感謝状を贈られた。森田さんは「以前に『詐欺かも』と伝えても購入してしまうお客さんがいたので、今回ははっきり伝えた」と振り返った

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