看護師になりたかったのに親に止められて医学部受験地獄
こんなん耐えれるやつおらんやろ


こうして9浪の末、母親はようやく医学部をあきらめ、娘を滋賀医科大学医学部看護学科へ入学させた。ただ、それには看護師になるのではなく、助産師課程へ移り、助産師になることが条件だった。彼女は、看護師より助産師の方が、「医者に近い」と考えたのかもしれない。

だが、のぞみは入学後の学内での助産師課程への進級試験に落ちてしまう。のぞみは看護師になりたいと言うが、母親はそれを許さず、卒業後は病院に看護師として就職せず、助産師学校を受験するように命じる。しかも、その誓約書まで書かせる始末だった。

〈モンスターを倒した〉
のぞみにしてみれば、30歳になっても自分で何一つ将来のことを決めさせてもらえないのは苦痛でしかなかったはずだ。この時期も母親の過干渉はつづいており、スマートフォンを隠し持っていることが見つかり、母親に破壊された上に、土下座までさせられた。