「父さんもう死んどるよ」電気コードを手にした“引きこもり60歳”につぶやき母も殺害された
https://news.yahoo.co.jp/articles/f196d1ea4b4313846f953d07004f5b9341630d9f

60歳まで年を重ねれば、周囲には退職して第二の人生をおうかし始める人も出るころだ。松本被告はこの間、実に35年にもわたって福岡市西区の戸建て住宅に引きこもっていた。一家は年金で生活していた。松本被告は高齢の両親から“お小遣い”をもらいながら、趣味のアニメやDVDを見たり、漫画を読んだりして過ごしていたという。

弁護側は“引きこもり生活”について冒頭陳述で詳しく説明している。「被告は父親のことは苦手で顔を合わせないように生活していました。一方で母親との関係は良好でした。朝5時に起きて食事の準備や洗濯、掃除などを繰り返していました。午後9時に寝るまで単純で規則正しい生活です。被告は携帯電話は持っておらず、インターネットに触れたことはありません」

父親に対しての強いアレルギーは、検察側と弁護側の双方の説明に出てくる。大学中退をめぐるしっせきを発端に、若いころからずっと馬が合わなかったようだ。2021年はじめ頃から、博和さんには認知症の症状が出始めた。同じことを聞かれるようになり、松本被告はその度に苛立っていた。