中国のコロナ関連死、100万人の可能性も 今後数カ月で 英科学誌
https://mainichi.jp/articles/20221220/k00/00m/030/275000c

 中国政府が19日に公表したコロナ関連の死者数は2人。ただ、これは12月上旬に発表した政府の方針で、コロナが主たる死因と判断されない場合はコロナ関連死にしないとされているためだ。中国誌「財新」によると、コロナに感染した状態で死亡しても、血中酸素飽和度の極端な低下などの状況がなければコロナ関連死とされないという。

 だが、実際にはコロナ感染拡大に伴い、感染した高齢者を中心に死者数が増えているのは確実な状況だ。北京市内の葬儀場では、火葬の順番待ちが続き、予約や問い合わせの電話もつながりにくくなっている。同市内の葬儀社は20日、毎日新聞の問い合わせに「予約が多く、最も早く霊きゅう車が予約できるのは1月1日だ。火葬もその時までは受けられない」と答えた。

 中国政府のゼロコロナ政策の転換は市民におおむね歓迎されているが、高齢者の3、4回目のワクチン接種などを急がなかったことのつけが、今後さらに跳ね返ってくる懸念は強い。