福島県内の除染で生じた土壌は東京ドーム11杯分に相当する1400万立方メートルで、現在は福島第1原発周辺に設けた中間貯蔵施設に運び込んでいる。
政府は2045年までに県外に搬出する方針で、線量が比較的低い土壌は全国で土木工事などに利用したい考え。24年度にも土壌の利用と最終処分の全体戦略を示す方向だ。

福島県内の農地を造成する実証事業では、汚染されていない土をかぶせれば周囲に漏れる放射線を健康影響が生じない程度に減らせることを確認した。