2021年に退団した今井順之助さん(24)。引退後に選んだのは、ゴルフの道だった。現在は地元・岐阜の愛岐カントリークラブに研修生として所属し、日々練習を重ねている。夢は世界最高峰のメジャー大会、マスターズ出場。異例の転身を決断した理由に迫った。

 プロゴルファーの母・成美さんから、研修生になることを勧められ、つてを頼って愛岐カントリークラブに所属することが決まった。今はキャディなどの仕事をこなしながら、腕を磨く生活を送っている。

 「6時半から(午後)2時半くらいまで、バッグを運んだり荷物を載せたりしています。空いた時間で練習をして、仕事後はコースに出たり、アプローチの練習をやったり。お金ももらいながら、社員のような感じで。月金が休みですが、週7で朝から日が暮れるまでゴルフ場にいます。普通は24歳からゴルフをやり始めて、入れてくれるところはまずない。本当にありがたかった」

 元チームメートで、ソフトバンク移籍が決まった近藤からは「プロになったら、スポンサーになってやる」と激励されたという。いつでも自分が「好きだ」と思ったものに全力で打ち込んできた今井さん。バットをクラブに持ち替えたが、楽しそうに夢を語る姿は現役時代と全く変わっていなかった。
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