ヤンキースの地元スポーツサイト、ヤンクス・ゴーヤードは25日、「なぜヤンキースは値段が判明した千賀の獲得にいかなかったのか」と題して特集。2020年までヤンキースで7年間プレーし、メジャー通算78勝を挙げた現楽天の田中将大投手(34)と、メッツと5年総額7500万ドル(100億円)で契約した千賀滉大投手(29)を比較した上で、積極的に右腕の獲得に動くべきだったと論じた。

 「千賀は素晴らしい直球と古典的なスプリットを持ち、三振も奪えて右肩上がりだ」と評価。さらに「田中の契約がヤンキースにとってうまくいったことを考えると、なぜ千賀に興味を示さなかったのか、ファンは少々困惑してしまう。ヤンキースは日本球界と長年のコネクションがあるし、メッツとの年平均1500万ドル(19億8000万円)は、先発ローテの後ろの方としても安い値段だ」と首をひねった。

 同サイトは2人の日本時代の成績を紹介。田中は1633イニング3分の2で防御率2・47、WHIP(イニング当たりの与四球+被安打数)1・11、1490奪三振。千賀は1340イニング3分の2で防御率2・42、WHIP1・10、1486奪三振。また、ヤンキースの田中への投資は、入札金も含めて7年総額1億7500万ドル(231億円)だったと指摘した。

 一方、レッドソックスが入札金も含めると5年総額1億537万5000ドル(203億円)を投資した吉田正尚外野手(29)については「ヤンキースがこれほどの大金を積むことはあり得ない。外野手は大リーグで最も供給が多く、獲得できる選手が多いポジションだ」とした。