「他球団の編成担当の間でも笑いものですよ。このオフ、球団は12年目の山下斐紹、9年目の桂依央利、来日5年目のA・マルティネス(日本ハムが獲得)と3人の捕手を一斉に戦力外にした。その時点で捕手は5人。しかも、11月に入って4年目の石橋康太が右ヒジと左ヒザの手術を受け、復帰までに最低でも3カ月以上かかることが分かっていた。

 ただでさえ捕手は故障の多いポジションです。一、二軍合わせて4人の捕手でどうやって戦うのか、大丈夫かよという声がチーム内でも上がっていたのです。にもかかわらず、ドラフトでは4位で高卒捕手を指名しただけ。11月に入って主力の阿部寿樹、京田陽太を相次いでトレードに出しましたが、交換要員はいずれも投手。捕手問題は放置されたままでしたからね。

 もちろん、トレードによる補充に動いていたようですが、相手はこっちの捕手難が分かっているから足元を見る。それでなかなか、まとまらない。編成のミスとしか言いようがありません」(球団関係者)