日本ハムの新庄剛志監督(50)が、来季からの新本拠地「エスコンフィールド北海道」で、疲労回復の効果があるとされる約2000万円相当の最新機器を自腹で設置することを検討している。太っ腹なプレゼントは選手のコンディションを整えることが狙いだ。

 新庄監督が「新しい球場に置きたいな」と語ったのは「クライオセラピー」と呼ばれるカプセル型の冷却装置。マイナス180度の低温で全身を冷却して血流改善や筋力回復を促すとされ、球界ではソフトバンクや阿部慎之助(現巨人コーチ)らが使用。サッカーやラグビー、陸上と導入するチームが相次いでいる。極めて高価だが、指揮官は「もちろん俺が買って…。それぐらいしか、お金を使うところがない」と豪快に笑った。

 指揮官も効果を体感している。「脂肪吸引したときに腹筋が紫色になった。撮影があるから何とかしないといけないと思って、マシンがあるところへ行ったら、それが全部なくなった」と振り返る。「格闘家とかボクサーが(試合で)腫れるでしょ。そこに行くと、次の日に治る。すごい効果だよね」と強調した。

 果たして、新庄監督が「世界一」と絶賛する新球場にポケットマネーで秘密兵器が投入されるのか。実現すれば、選手にとって心強い援軍となるはずだ。