米スポーツ専門メディア『The Athletic』は現地12月26日、「2022年のMLB最悪のパフォーマンス」を発表した。そのひとつ「最悪の野手」には、筒香嘉智(ピッツバーグ・パイレーツ)の名が挙げられた。

 2021シーズンに大不振に陥り2球団を渡り歩いた筒香。苦しむ彼に救いの手を差し伸べたのがパイレーツだった。そこで43試合に出場して打率.268、8本塁打、25打点、OPS.882と持ち前のパワーを発揮すると、その貢献度が高く評価され、昨オフには年俸400万ドルで契約を延長していた。

 しかし今季は再び下降線を辿り、50試合で19打点、2本塁打、50三振という低調ぶり。昨年パイレーツで見せたパフォーマンスとは程遠く、打率.171、OPS.478と結果を出せずにいた。すると8月3日には、DFA(メジャー40人枠から外す)で戦力外となり、そのままシーズンが終わったのだ。
 
 米野球専門サイト『Baseball Reference』のWARランキングで最下位の「-1.7」を記録した日本の主砲に米メディアは黙っていられない。『The Athletic』は、「193打席しか立っていないことを考えると、印象的な数字だ」と皮肉を綴っている。

 そして打力の求められる一塁&DHというポジションにありながら、その期待に応えられなかったことがWARを低くしたと説明している。

「彼は一塁での守備が酷かったわけではない。WARはこのポジションの選手に対して自動的にペナルティを課している。彼らは平均的なプレーヤーよりも優れた打力を期待されている」

 不名誉な称号を手にした30歳。来季の去就はまだ決まっていないが、いずれの球団にせよ、かつてDeNAの4番を担った男の意地を見せてもらいたい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ba82412f9e1c2f93acee5a940702867c81032366