山本は「トウは死ぬと言われていたんです」と、当初のストーリーから変更になったことを明かす。

「『最終回で死にます』と言われていて、そう思いながら生きていこうと思っていたら、善児を暗殺した回の放送翌日に三谷さんから電話がかかってきて、『ダメ出しだ!』と思ったんです。もしくは、その日、私の誕生日だったので『おめでとう』の可能性も少しあるのかなと(笑)。そうしたら、『終わりを変えました』と言われました」

そのときに三谷氏は「僕の中の脚本の神様が『トウは希望にしなさい』と言ったんです」と話していたそうで、山本は「みんながけっこう悲しい結末なので、トウは暗殺業から足を洗って、幸せな終わりにしたいとおっしゃって、なんてうれしい言葉をかけてくださるんだろうと思いました」と振り返る。

三谷氏の脚本変更により、政子とのシーンが生まれ、最終的に13人の子供たちに自分の身を守るための武術を教えるという新しい人生が開けた。

善児暗殺後、トウとして「目的を見失った瞬間があった」ことも告白。「善児を殺したら自分の人生も終わりだと、そこで自分も自害するはずだと思っていたのですが、そのあとも暗殺業を続けることになり、『なんで私まだ生きているんだろう』と思いました」

だが、政子の自害を止めたシーンを経て「気持ち的に救われたような気がしました」と、政子とのシーンが転機に。
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