■発端はカードゲームサイト

 男性が誹謗中傷の被害に遭ったのは、2020年10月。カードゲームサイトでの交流がきっかけだ。カードの使い方を巡ってトラブルになり、チャットを通じて「バーカ」「頭悪い、死ね」などと送られてきた。相手をなだめても陰湿なメッセージが続いたため、サイトの管理人に連絡。若者のアカウントを凍結してもらった。

 だが、ネット掲示板やツイッターで嫌がらせがエスカレートしていく。もともとツイッターのプロフィール欄に、あだ名と出身地を公開していた男性。ツイートの返信などから氏名を割り出された。親が自営業で、地元の新聞社が取り上げたローカルニュースで取り上げられたこともあり、検索されて実家の住所や電話番号もばれていったという。ネット上には「〇〇は子どもを誘拐して拉致して拷問して殺害しました」などスレッドを立てては書き込まれ、顔写真や氏名、家族の情報までさらされた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af725afd87a05d81c7c179eac51476f92f17c06e