入学した時の10000m持ちタイムは32分半――。高校生でもトップランナーなら28分台、有力校からスカウトされるには29分台のタイムが必要と言われる中で、このタイムが傑出したものでないことは言うまでもない。この4年間にどれほどの努力を積み重ねてきたか、これも語るに及ばないだろう。

走れないもどかしさを経験してからの新田はさらに強くなった。去る11月27日の日体大長距離競技会では28分21秒14とパーソナルベストを大幅に更新。大学4年間で実に4分以上、更新して見せた。


普通に力あるんやな新田