「絶好調男」が駒大の後輩であるアライさんを後継者に指名した。昨年12月17日に東京都内での駒大OB会主催の広島・新井監督を励ます会。DeNA初代監督の中畑清OB会長(68)があいさつでエンタメのススメを説いた。

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「私はプロ野球の監督として評価された。お客さんを集めることが大好き。その流れをくんでいるのが新井貴浩だと思っています」

巨人ひと筋で13年プレー後、古巣のコーチ、2004年アテネ五輪監督を経て12年に横浜から生まれ変わったDeNAの監督に就任。自身で「最下位、5位、5位、最下位」と自虐するように監督4年間の成績は振るわなかったが、明るいキャラクターとファンファーストを貫く姿勢でチームの礎を築いた。

特に集客面の貢献は大きかった。就任前年の11年の本拠地主催試合の観客動員数は72試合で計110万2192人だったが、監督就任後の1年目は72試合で計116万5933人、2年目は71試合で計142万5728人、3年目は72試合で計156万4528人、4年目は71試合で計181万3800人と右肩上がりで増加した。

もちろん、チーム強化にも取り組み、筒香(未所属)や梶谷(巨人)や井納(引退)ら生え抜きを主力に育てたが、優勝どころか、Aクラス入りさえできなかった。酸いも甘いも経験しているからこそ、新任の新井監督には「1年目で勝てるのは無理。勝てるのは原だけ。だって戦力が整っているから」とユーモアを交えて、さらにエールを送った。

「もう一度言う。俺は最下位、5位、5位、最下位だったが、4年も監督ができたんだぞ。2年でクビになることはない。お前の良さを発揮し、セ・リーグを盛り上げて大暴れしてほしい」

DeNAは中畑氏が退任後はラミレス(16~20年)、三浦大輔(21~現在)が引き継ぎ今季2位と躍進。ファンに愛されるチームを作れ。母校の後輩が中心となって球界全体が盛り上がることを期待している。(柏村翔)

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