どーんといこうやとは、日本航空JAL123便墜落事故において、搭乗していた機長が発した言葉である。

1985年(昭和60年)8月12日に発生した日本航空JAL123便墜落事故で、高濱雅己機長が発した台詞。

異常発生から26分後、墜落の6分前の18時50分ごろ、機体が山間部に迫った際に操縦桿を握っている副操縦士に対して機長が発した台詞である。


[18:50:06]
(COP) スピードがでてます スピードが
(CAP) どーんといこうや
[18:50:27]
(CAP) がんばれ
(COP) はい

※(CAP):機長、(COP):副操縦士

事故直後、ボイスレコーダー (CVR) の全文が文書で公開され (CVRの音声は非公開が国際的な原則) 、
一部では「飛行機が墜落しそうな時に『どーんと行こう』とは何事か」といった非難の声も起こったと言われている。
しかし、前後の文脈からこれは「山にどーん」ではなく、操縦桿を握る副操縦士の恐怖をほぐし励ますために、
「思いきっていこう」といったニュアンスで発した言葉であると思われる。
墜落の直前の言葉と誤解されることもあるが、墜落より6分も前の言葉である。