去年のガチ地獄

●直前の“棄権”通告に泣き崩れ…春高バレー前王者・東山に何が起きていたか

翌日に向けて治療やケアを行う20時過ぎ、1人の選手が「身体がしんどい」と申し出てきたため、再度検温すると37.5度を越えていた。

 事前に各校へ渡された大会規定では、出場チームの中で大会中に発熱者が出た場合、「試合当日に熱が下がらなければ該当者をホテルなどに隔離する」と定められていたが、発熱者が出たからといって、すぐに大会辞退や棄権が義務付けられていたわけではなかった。
発熱者を1人部屋に移し、他の選手とは接触させず、チームは翌日の試合に臨むべく準備をした。

 しかし、翌朝の検温でもその生徒の熱は37.5度以下に下がらなかったため、豊田監督は朝一番で大会本部に電話で事情を説明。
規定に則り、発熱者をホテルに残し、感染対策責任者が病院、または発熱センターに連れて行くと告げ、さらに他には発熱や体調不良が出ていないことを伝えた。
大会本部からは規定通り、「出場には問題がないため、会場に向かっていい」との判断が下された。