日本ハムの新庄剛志監督(50)が“オレ流”采配を封印する。9日、千葉県鎌ケ谷市でスタッフミーティングに出席。「今年は好き勝手はやらない」と宣言した。

 就任1年目の昨季。トライアウトと位置づけ、選手個々の能力を把握する狙いもあり、さらに実戦テスト的な狙いもあって自由奔放な作戦を展開してきた。「去年好き勝手やらせてもらって、コーチの力っていうのがものすごく大事ってわかった。今年はコーチと相談しながら、アドバイスもらいながら、力を貸してもらいたいなと思います」と話した。

 キャンプでは実戦漬けにする考えも明かした。「初日から紅白戦するし、試合だけのための日を何日かつくりたい。(1試合で)14〜15回(イニング)やれたら良いなと」としその上で、レギュラー、1軍、2軍を振り分ける方針。「そこでメンバーを固定したら、1年間入れ替えないかなっていう、ぐらいのメンバーを作っていきたいなと思ってる。そのメンバーに入れなかったら上がれないよっていう」。故障者を除く全選手を1軍で起用した昨季とは真逆。厳しく序列付けし、戦う集団のみで臨む覚悟だ。

 「球団が用意してくれたエスコンフィールドで、そのために監督に選ばれたと思っているので、心の底から優勝してみたいな、優勝してやるぞって気持ちでオフは過ごしていた」。優勝しか目指さない今季。鬼になって突き進む。