ルーキー田中幹也にぞっこんの模様

立浪監督の眼球には田中が映っていた。三塁ベンチからグラウンドを見つめる指揮官。その前で田中は他の新人とともに二塁、遊撃についた。1軍キャンプに内定しているのは2位の村松(明大)、6位の田中、7位の福永(日本新薬)。その中でも輝きを放ったのが田中だった。
 「守備の身のこなしは素晴らしいです。ボールに入っていく体勢がいい。準備が早い。バウンドの合わせ方にもスピード感があります。捕球に関して、レベル的にはプロの選手に負けない。ノック見ただけですけど、そういう印象です」
 守備で異彩を放てば当然ながら、田中の打撃も注視したくなる。中日屋内練習場へ移動したティー打撃。遠くから見つめる指揮官は「(フォームに)癖がないです」と解説した。居合わせた鵜飼を捕まえて「田中をちゃんと見ておけ。勉強しろ」と耳打ち。さらに、プロ2年目になった大砲候補に向け「年齢に関係なく、いい選手のいいところを見なさい。やろうとしていることがどうしたらできるか考えなさい」と告げた。
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