なんでブリカスはこんとき徹底的に叩いておかんかったんや

戦後も清のアヘン輸入は増え続ける。相次ぐ銀価格の上昇で民衆生活はさらに悪化し、一八五一年、洪秀全を指導者とする太平天国の乱が起こった。反乱軍は一時、清の南半分を支配するほどの猛威を振るった

 この乱で清が分裂すると、イギリスはフランスを誘ってアロー戦争(第二次アヘン戦争)を起こし、利権の拡大を目指す。また、世界規模の自由貿易実現を目指して一八六〇年に北京条約を結ぶと、イギリスを先頭とするヨーロッパの自由貿易圏に清帝国を組み込むことに成功した。