受験生狙った痴漢許すな 共通テスト期間に警戒強化 警視庁

14日から始まる大学入学共通テストなどで、電車を使う受験生を狙った痴漢を防止しようと警視庁は11日、都内の鉄道事業者と協力し、痴漢防止キャンペーンを開始した。同日、都営大江戸線新宿西口駅(新宿区)で警察官や学生ボランティアらが駅利用者にチラシを配り、目撃した際の協力を呼びかけた。

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《明日はセンター試験です 絶好の痴漢日和です》

入試当日の受験生は遅刻を恐れて痴漢を通報しないなどとして、近年、SNS(交流サイト)には犯行をあおるような投稿が目立つ。こうした卑劣な痴漢を防止しようと、警視庁は受験シーズンでは初めて、痴漢防止キャンペーンを11~15日に展開。主要駅での制服警察官の巡回や、鉄道警察隊の乗車警戒など、警戒を強化する。

警視庁の防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」は、痴漢被害に遭っていることを周囲に訴えられるだけでなく、目撃者が被害者に、被害に遭っているか尋ねる機能も搭載している。

警視庁生活安全総務課の総崎由希課長は「痴漢は重大な犯罪。痴漢行為を目撃したら、デジポリスを活用し、ぜひ被害者に救助の手を差し伸べてほしい」と話した。