41歳で始めたマッチングアプリにモヤモヤした話

コロナ禍以降、新たな出会いが激減した。
あるとき、30代の友人宅で部屋飲みをしていたところ、「マッチングアプリやりましょうよ!」と勧められた。

ノリノリでプロフィールを書き、身分証の審査も無事通過。
しかし、男性たちのプロフィールを見れば見るほど、私は心に「モヤモヤ」を募らせていくことになる。

まず、私が気になったのは、好みの女性としてプロフィールに「穏やかな女性」と書いている男性が多いこと。
これはどういうことだろう?世の男性はみんな疲れているのか?

私自身は決してヒステリーではない。

けれど、わりと喜怒哀楽の感情はハッキリしている方だ。
いや、別にいいのだ。でも、何だろう。この、何とも言えない気持ち。

酸いも甘いも経験し尽くしてきた40代女性は、そのピュアな理想を押し付けられても、申し訳なさしかない。

極めつけのモヤモヤは、プロフィールにある子どもに関する質問だった。

男性は確かに50代、60代になっても子どもを持てる。
でもそれは30代前半までといった“若い女性”を選んだ場合の話だ。
同世代の女性たちのことを考えて、「相手と相談して決める」を選ぶ優しさはないのか?

若さに価値を見出す男性たちに、「あなたはもう女として価値がないよ」と言われているような気持ちになってしまった。

私が出会いを探すのは、ここじゃなかった。
マッチングアプリの中の会ったこともない男性たちに、心をすり減らされる必要なんかない。

リアルな場では、今の自分を認めてくれる人がきっといる
そう切り替えられるのも、経験を積んできたからこその余裕かもしれない。
https://telling.asahi.com/article/14566820