ハギーの喝が効いたんやろなあ

――『Mリーグ』で所属する『TEAM RAIDEN/雷電』について聞かせてください。本田朋広さんが絶好調だったり、瀬戸熊直樹さんが『麻雀最強戦』を連覇したりといろいろいいニュースがありますが、現在の雰囲気はどんな感じでしょうか?

「雰囲気はめちゃくちゃいいですね。本田に関しては、覚醒したと言っていいのか……本人は気持ち悪がっていますね。“こんなのはおかしい”と。あいつは人間性が謙虚なので、“なんか奇跡が続くので怖いっす!”みたいな(笑)。

 でも、実は本田は今シーズン、2ラススタートでした。それでそのときの内容があまりに良くなくて、一度、本気で厳しめに話したことがありました。それがきっかけになったかは分からないですけど、そこからガッと調子がよくなりましたね」

――それは麻雀の中身の話ではないですか?

「そうです。麻雀の中身なんて“あそこでこう打った方がいい”なんて相手や状況によって瞬間瞬間で違いますしね。そこは自分で考えろと。

 気持ちの面を中心に、自分たちがどんな状況に置かれていて、どういう気持ちで今年戦わなきゃいけないか、とかですね。“お前は、絶対今年はプラスで終わらないといけない”と話しました。“もしチームの成績がダメでも、お前は絶対にプラスで終わらないとダメだ”と。俺とは立場が違いすぎるし」

――萩原さんとは立場が違う?

「まだ2年目というのもあるし、もし誰かがクビになるとなったときに……実は2年前には、僕にもそういう話がありましたが、今回は本田だけは“絶対に残ってくれなきゃ困る”と言いました。だから、今のままだとちょっとダメだと。インタビューの受け方しかり、画面での見え方しかり、あんなではダメだと。

 こういう話をしたからといってすぐに変わるものではないと思いますが、少しずつ、本田らしさはなくさないで変わっていってくれればと。まあ、今は状況が良くなったのは本当にいいですけど……“もっと言葉勉強しろ!”と伝えています」