巨人原辰徳監督(64)が14日、川崎市のジャイアンツ球場で行われている新人合同自主トレを視察した。

 昨秋ドラフトで指名した14人に訓示を行い、ハッパを掛けた。走り回るルーキーたちに、コートを着用しないままグラウンドから熱視線を送った。

 支配下5人、育成9人、高卒もいれば大卒、社会人もいる。中でも、ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18=高松商)の姿には「非常にもう、ピチピチしてるじゃん。若鮎のごとくね。どういう表現すりゃいいのかな、うーん」と間を置いて「今の人は分からないか、我々の時代、スーパーボールってあったんだよな。そういう印象ですね。デレッとしていない」。生で見たドラ1の立ち居振る舞いを、独特の表現で重ね合わせた。

 重力に逆らうように地面から反発して飛び跳ねるスーパーボール。27年前の96年に放映された大人気ドラマ「ロングバケーション」では、木村拓哉演じる主人公・瀬名が、マンションの3階から地上に投げ付け、そのまま跳ね返ってきた球をキャッチする名シーンがあった。

 指揮官は、知ってか知らずか「地に足つけて背伸びすることなくね、1歩1歩というところは非常に重要だと思います。我々も1、2、3という形で、1つ1つ積み立てるような見方をしながら、彼を育てていきたいなと思いますね」。真っすぐ地面に当たれば、ボールはそのまま跳ね返る。多大は期待と負担を掛けすぎることなく、ただ少しずつ、その“金の卵”が持つ反発力を、引き上げるように成長を促していく。

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