小学3年生から中学生の頃まで、いじめを受けていました。生きていることがつらくて、絶望しかなくて、首をくくろうとしたこともありました。だから今、苦しくて悩んでいる君に、「この先、楽しいことが待っている。頑張ろう」なんて軽々しくは言えません。

 小3の頃、クラスで一番小さくて「チビ」とからかわれるようになりました。上履きがなくなるとか、3階から自分の教科書が落ちてくるとか、そんなことは当たり前。

 その夏、虫捕りに誘われました。「これで、いじめは終わったんだ」とうれしくて舞い上がって、待ち合わせ場所に早めに行って待っていると、木の陰から一斉に人が出てきて「お前が虫だ」と袋だたきにあいました。泣くと、「俺らが悪いみたいになるじゃないか。笑えよ」と言われ、無理やり笑いました。相手は11人でした。

 クラスで僕1人だけ誕生会に呼ばれなかった時もあります。教室で泣いていたら、担任の先生から事情を聞かれました。先生は「斉藤くんにも原因があるかもしれないね。聞いてみよう」と言いました。僕はクラス全員から順番に、「気持ち悪い」「チビ」などと文句を言われました。

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