古代ローマ人は”工学の達人”であり、神殿や闘技場、水道橋など、技術の粋を凝らした様々な建造物を生み出しました。
驚くべきはその耐久性であり、2000年以上が経った今日でも元の姿を留めています。
この耐久性の鍵を握っているのが「ローマン・コンクリート」です。

ローマン・コンクリートは古代ローマ時代に重宝された建築材料で、建築物に驚異的な強度や頑丈性をもたらしました。
現代のコンクリートの寿命が50?100年程度であることを考えると、その凄さが分かるでしょう。
そこで米マサチューセッツ工科大学(MIT)は今回、ローマン・コンクリートの超耐久性の秘密を探るべく、調査を開始。
その結果、これらのコンクリートには「自己修復機能」を生み出す製造手法が用いられていたことが判明しました。
研究の詳細は、2023年1月6日付で科学雑誌『Science Advances』に掲載されています。