裁判員裁判を経て、山上被告にはどのような判決が下ることが予想されるのか。元検察官で弁護士の日笠真木哉さんが言う。

「選挙という民主主義の根幹に対するテロ行為であること。手製の銃を作るという、用意周到かつ強い殺意。それに加え、奇跡的に被害者は安倍元総理だけでしたが、無関係の人を巻き込む恐れのある白昼の発砲事件という重大性を考えると、懲役30年、あるいは無期懲役が相当だと考えられます」

 懲役30年となった場合、模範囚として過ごし刑期満了の数年前に仮釈放されたとしても、出所する頃には70才前後の高齢者になっている。