尻目も紹介しろ😡

尻目は昔、京都の路上に現れたといわれています。
 ある夜に侍が歩いていると、何者かが「ちょっと、ちょっと」と呼び止めました。
 何者かと身構えていると、その男は突然着物を脱いで素っ裸になり、侍に尻を向けてきました。その尻には大きな光る目がついており、さすがの侍もこれには肝を潰して逃げだしてしまいました。
 「尻目」はこのように尻の目を見せつけるだけで、他には何もしないと説明されています。

 この妖怪のモデルとなったのは『蕪村妖怪絵巻』に描かれている妖怪で、人に尻の目玉を見せつけている姿は同じですが、こちらでは名前が「ぬっぽり坊主」となっています。
 書籍によっては「尻目という名前はあとからつけたもの」との記述もあり、ぬっぽり坊主の名を尻目と改めて紹介したのが水木しげるであると分かります。
 また、水木の著書以外では「尻の目」という名で紹介されている場合もあります。

https://livedoor.blogimg.jp/doyonojun/imgs/a/7/a79c78bc.gif