(日本の貧困層)はいざ投票というと自分達の味方(無産党)に投票せずして、貧乏人を虐める方の金持ちに投票する。金持ちに寄ってたかって自分らをどう虐め殺してくれと言わぬばかりに、その方に投票している。…(日本人には)虐めてもらうことを有難がる癖がある。

1927年 尾崎行雄『普選問題の研究』より