一般入試で入部しようとしても実力無かったらお断り、肩たたきやで

青山学院大硬式野球部への入部を拒否され、精神的な苦痛を受けたとして、秋田市出身の男性(21)が学校法人青山学院(東京)と野球部監督に計500万円の損害賠償を求めて秋田地裁に提訴したことがわかった。同法人は「事実関係について争っている部分がある。入部拒否等に違法性はない」(本部広報部)としている。

訴状によると、男性は2018年3月に秋田県内の高校を卒業。高校3年時に右膝十字 靱帯じんたい を損傷し、入部制限のない野球部がある大学を探していた。同大野球部のウェブページに「セレクションなどはない」と書かれており、マネジャーからも「入部前の練習参加は必須だが、練習のでき次第でふるい落としなどはない」との回答をメールで得たことから入部制限はないと判断し、1年の浪人を経て同大の入試に合格した。

しかし、入学手続きを終えた19年3月に練習会に参加したところ、監督から「レベル的に、すみません」などと間接的に伝えられ、入部を拒否されたという。男性は同年8月に退学した。

 2日の第1回口頭弁論で、同大監督は「能力でふるい落としをしたわけではない。体力的に安全に部活動を行えるかで判断した」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210802-OYT1T50351/