野村さん、プロ入り三年目の1956年。
変化球に弱点があることを相手に知られ
打撃不振に陥ります。
そんなある時、正体不明のファンから
一冊の本が届きました。
メジャーの名選手・テッド・ウィリアムズの
著書「バッティングの科学」を翻訳して
コピーしたものでした。
そのファンは南海のファンではない医師で
まだ日本語版が出版されていない同書を
わざわざ翻訳して野村さんに渡したのでした。