巨人から自由契約となった山口俊投手(35)が28日、現役続行に向けて2月も自主トレを続行する意向を明かした。練習を行う鳥取市内でブルペン入りし、「(キャンプイン後に)声が掛かっても大丈夫なように」と孤独な闘いを続けている。

 ひんやりとした空気の室内練習場に、捕手役のミットの音が響き渡った。外は雪景色。それでもブルペンで腕を振る山口の額には、汗が光っていた。伸びた髪を振り乱し、80球を投げた。

 毎年訪れるトレーニング研究施設「ワールドウィング」。多くのプロ野球選手がオフに自主トレで利用する。だが、この時期になると自主トレは打ち上げ、キャンプインに向けて本拠地に戻っていく。山口はただ一人、当地に残っていた。

 「(キャンプイン後の)2月に入ってから(プロ球団から)声が掛かっても大丈夫なように、トレーニングは続けます。キャンプに招待選手の立場で行った時に、投げられないじゃ話になりませんから」

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