金沢市のスナックで働いていた福田は、その店の客だった和菓子屋の主人に見初められて同棲するようになり、店も手伝うようになる。そして息子を愛媛県松山市の実家から連れ出し、甥だと偽ってその和菓子屋に見習いとして住み込みで働かせる。
福田は和菓子屋の主人や両親には京都嵯峨野にある旅館の令嬢と名乗り、福田は非常によく働き、接客も得意だったことから、店はたちまち評判となり、新しく改装するほどの繁盛店となった。